バブル崩壊などを受け、そこから前を向いて歩き出すまでのお話でした。
正直、内容がわからないところがありました。時系列が急に飛んだり、知らない人が出てきたり、、。
それでも、ところどころ良いお話もあったりと、ある意味現実に近いお話なのかな?と思ったりしました。
3つ印象に残りました。
1.「禍福は糾える縄の如し」のシーン
今はちょっと、ついてないだけ の違う言い回しになるのかもしれません。
この言葉を言ったシーンで、主人公が言われた言葉が、
「謙虚なんじゃない。怯えているだけ。言い訳にしている」みたいなセリフのところ。
たしかに謙虚と怯えることは表裏一体。自分の実力を低く見ることは謙虚で素晴らしいこと、でも怯えて失敗を恐れているような状況とも言えます。
何か周りを言い訳にしてやれてないことがあるのかもしれないと自身のことを考えてしまいました。踏み出す勇気をもらえた気がします。
2.理不尽なことを乗り越えた主人公
おそらくバブル崩壊による借金を被せられた主人公。その理不尽な現実のなかで破産せず、借金を返済した。その道は険しかったはずだし、感情を殺さずには乗り越えられなかったはず。
主人公の回想のシーンで、「自分は何がしたいのか、したかったのかわからない」
と言っているところがあります。
また、「不満があるなら言ってよ」と主人公が言われるシーン。
その状況から、最後の前を向くシーンは、自分の気持ちと少し向き合えて、一歩踏み出せた、勇気をもらえるシーンだったと感じました。
3.「今はちょっと、ついてないだけ。あとから良いことが起きる」
予告でも出ていましたが、身近な人の支えが根拠はなくても、一緒にいてくれる人の存在は生きていく上で大切だと感じました。
もちろん、離れていってしまうことはあるとは思います。でも、それぞれを尊重しあって、生きていくのは、それぞれの人生を豊かにしていく上で必要不可欠に思えます。
尊重し合いながら、かつ踏み込み過ぎずにそれぞれの時間を大切にする。
内容は難しく感じましたが、1つずつ振り返ると、何か教訓をもらえる良い映画でした。