映画 世の中にたえて桜のなかりせば

今回は「世の中にたえて桜のなかりせば」という作品を観てきました。

 

桜が咲いているこの時期であることと、宝田明さんの遺作であることから是非観たいと思いました。

 

内容としては、終活アドバイザーをしている二人が、依頼人の要望に応えながら物語が進んでいきます。

 

感想としては、日本の四季を感じる桜から、何か勇気をもらえるようなそんな作品でした。四季があるからこそ、桜が思い出に繋がり、それぞれにとってかけがえのない存在になっている。中々言葉にするのが難しいくらい考えれば奥が深い作品です。

 

私としては、

 

人それぞれの想いを大切にすること

世の中は誰かによって知らず知らずのうちに支えられ、そして誰かを支えていること

死は怖いものではないこと(仏教的なかんじですが)

桜は下を向いて咲くのは、人々が上を向いて生きるためであること

 

そんなことを感じられた作品でした。

 

桜は毎年綺麗に咲くけど、人間は日々変化している。そんな風に思っていましたが、そんなことはなくて、桜も常に変化している。

作中の言葉を借りると「死は常態」なのだと思います。

お互いに人と桜は支えあい、また人と人も支えあい自分の人生を全うしている。

 

上を向いて、一人一人が自分の人生を全うすることの大切さを実感できたとても良い映画でした。