最近では、コンビニやスーパーで見かけるようになった「てまえどり」
手前から取ることによって食品ロスを減らすことができ、国からも推奨されているらしい。
もし、手前から取らないと、賞味期限や消費期限が近付き、値引きされ、売れなかった場合は捨てられる。さらには、奥から取ることによって、商品の陳列が崩れ、それを手直しする作業が生まれる。きっとお店にとっては正直やめてほしい行為である。
ただでさえ電気代などが上がり、お店の維持費が上がっており、商品を値上げせざる状況であるのに、値引きや廃棄による損失や作業が増えるとさらに値上げせざるを得ない。消費者は自分で自分の首を絞めている状況だ。
消費者側の立場から見ると、いつまでに食べきれるかわからない、同じ値段だし新しい方を買う権利がある、新しい方が美味しそう、子どもに新鮮なものを食べさせたい、一週間分まとめて買うので仕方なく奥から取ってるなど理由がある。人は所詮自分さえ良ければよいと思っている人が大半だし、自己責任といわれる現代で、恵まれた環境の日本では仕方ないように思う。食品ロスを本気で減らそうと考えてる人はそんなにいないのではないだろうか。実際コンビニやスーパーがSDGsのためといっているが、廃棄や値引きの損失を減らしたいというのが一番の狙いだろう。
解決策としては、
①消費者は売り切れを受け入れ、お店は1日で売り切れる量しか入荷しない
②もし売れ残ったら、翌日値引きをして廃棄にならないようにする
③消費期限や賞味期限が違っても味や安全性は変わらない認識を消費者にもってもらう
④消費者の買い物の仕方を見直し、計画をもって買い物をする
⑤商品の入荷日や賞味期限・消費期限が違うなら奥と手前にするのではなく、横並びにしてどちらの商品を取っても商品の陳列が崩れないようにする
ぱっと思いつくのは5つのことだが、これ以外にもあると思う。5つを考えて思うのは、消費者とお店の両方が今までのやり方を見直す必要があるということ。
今は宅配も充実していて、最短翌日配送とかもある。スーパーやコンビニで販売するのではなく、予約制にして販売すれば新しいものを手に入れられるし、お店もロスは減るのだからそれが一番のように思う。
人口減少や少子高齢化によって売り上げが減っている現状で、スーパーやコンビニの在り方を見直すところに来ているのかもしれない。
スーパーやコンビニの存在意義は何だろうか。
・出かけていて買いたいときにいつでも買いに行ける
・レシピが思いつかないから、お買い得品を使って料理を考えたい
・ネットより安いし、自分で商品を手に取って買いたい
そんなことが考えられるが、今後は農家の数が減り、国産食材が減り、食品の奪い合いが過熱すると思われる。
価格が今より上がる
→ 企業は人件費を上げざるを得なくなる。
→ 人件費を上げられない企業は潰れる
→ スーパーやコンビニは減っていく
→ 奪い合いの食品を消費者に行き届かさせるためにはロスを減らすことが必要
→ 予約制の宅配や予約販売が食品の購入の大部分を占めるようになる
→ スーパーやコンビニはなくなる。淘汰される
こんな未来を想像してしまう。。。。。
スーパーやコンビニが予約販売制を取り入れればいいのかもしれないが。。。。。
スーパーやコンビニは食品を購入する以外の魅力を考えていく必要がある。
地域のコミュニティとして機能する場所になるとか。
「てまえどり」の考え方からかなり脱線してしまったが、世の中はこの先10年、25年、50年でかなり変わっていくかもしれない。